"Die Liebe steckt im Detail"(愛は細部に宿る)
2003年、ハンブルクのセント・パウリ地区にオフィスを構えた建築家Katrin Kuchenbecker(カトリン・クーヘンベッカー)とインダストリアルデザイナーAnke Rabba(アンケ・ラッバ)は、その夏、共同で初めての製品を世に送り出します。プレス機から取り出された白いフェルトのキーストラップに描かれた赤い文字は『Heimat(ハイマート=故郷)』――ここから、デザインレーベルdekoop(デクープ)の歴史は始まりました。
dekoopは日常生活における習慣や必要性を研究し、美しいデザインと共に日々を生きる人々のためのプロダクトを開発しています。明確な造形と鮮烈な色使いは、素材や品質へのこだわりと共にdekoopデザインの大きな特徴となっています。それは、dekoopの目指す詩的、独創的、かつ機能的な『時代を超越するデザイン』を体現するものなのです。また、dekoopはパッケージも含めて一つのデザインだと捉え、プロダクトそのものだけでなくパッケージにも細心の注意を払って開発しています。また、質の高いディティールが集まることでしか質の高い製品を作ることは出来ないとの考えから、素材の獲得から商品の生産までを一貫してドイツ国内で行っています。それらはすべて、レーベルがスタート時から一貫して貫かれているdekoopの信条です。
dekoopの商品の種類や生産の規模などは拡大し続けていますが、オフィスは今も当時と変わらずハンブルクのセント・パウリ地区にあります。現在はショップと工房が併設され、最初のキーストラップシリーズは今なお変わらぬ人気を誇っています。