formes Berlin(フォーメス・ベルリン)はプロダクトデザイナーのNick Rübesamen(ニック・リューベザーメン)とコミュニケーションデザイナーのHenrike Mayer(ヘンリケ・マイヤー)からなるベルリンのデザインレーベルです。formes Berlinがデザインするのは上質な素材を用いたカード類です。『平面から立体へ』、これが、二次元から三次元へと自在に変化するformes Berlinデザインの特徴です。その幅広い応用力で、コミカルなキャラクターから抽象的でモダンなパターンまで、ありとあらゆるモチーフを取り扱っています。
formes Berlinの歴史は2009年に始まります。フリーランスの工業デザイナーであったニック・リューベザーメンは、クリスマスをモチーフにしたヒマラヤ杉のカードをデザインしました。リューベザーメンは工業デザイナーという来歴を生かし、2年の歳月をかけてポストカード生産用のレーザーカッターを開発します。これにより、低コストながら高品質な木製カードの生産が可能となったのです。2011年には写真家でありコミュニケーションデザイナーでもあるヘンリケ・マイヤーがこのプロジェクトに参加し、またベルリンの障害者のための作業所に生産作業の一部を委託することになりました。デザインプロダクトのトレードフェアなどに参加し、世界中で着実にその知名度を高める一方で、より環境に優しい原料を探して各国の企業とコンタクトを取り合うようになります。こうして、formes Berlinは、そのアイデンティティーである最先端のテクノロジーと環境保護および社会貢献を両立した生産プロセスを確立したのです。